ババア
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一般用語では
タナカゲンゲ
英語では
Lycodes tanakae
ババア?
ババアとは、日本海沿岸の水深300m付近に生息している底生魚「タナカゲンゲ」のことです。
スズキ目ゲンゲ亜目ゲンゲ科に分類される魚の一種で、
日本海やオホーツク海に生息し、食用魚として知られています。
見た目はナマズ、カジカ、アンコウを合わせたようなやや不気味な魚です。
「深海のナマズ」と呼ばれることもあり、実際に大きな体のお腹からはイカやタコ・カニ・エビなどさまざまな生き物が出てくることがあるそうです。
いろいろな別名を持つことで有名な「タナカゲンゲ」ですが、鳥取県(島根県)では「ババア」という呼び名が定着しており、
スーパーなどでもその愛称で販売されているようです。
他の地域の呼び名
北海道:ナンダ
山形県:ババノロ
石川県:シャデ
福井県:キツネダラ
兵庫県:ババダラ
ばばちゃん鍋
鳥取県では、旬の野菜や豆腐などと一緒に鍋として「タナカゲンゲ」を食べることで有名です。
この鍋を「ばばちゃん鍋」と呼び、ご当地料理にもなっています。
クセがないためどんな味付けにも相性が良いそうです。
鍋以外でも、刺し身、フライ、唐揚げ、味噌汁の具として食べることもあるそうです。
タナカゲンゲの由来
漢字は、「田中玄華」です。
魚類学者の田中茂穂(1878〜1974)に由来するものと思われるが、
田中茂穂自身は著書で「キツネダラ」としているそうです。
ババアの由来
タナカゲンゲが、なぜ「ババア」と呼ばれるようになったの詳しくは分かりませんが、
正面から見た顔が「しわしわでおばあちゃんに見える」ことから「ババア」と呼ばれるようになったのではないかと言われています。
鳥取県の岩美町では「ナマズ」「チョウセンナマズ」と呼ぶこともあるようです。
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