おらが語(dialect)研究

方言・弁から、言葉の由来や意味や地域を知ることで、言葉を深く理解したいと思っています。

ラーフル(黒板消し)

鹿児島県

鹿児島県

黒板消し

黒板消し(ラーフル

一般用語は

黒板消し(日本国語大辞典では「黒板拭き」) 

英語では

blackboard/chalkboard eraser

ラーフルってなに?

鹿児島、宮崎、愛媛あたりでは、黒板消しを『ラーフル』と呼ぶそうです。

ラーフル(rafel)とは、オランダ語で「ほつれた糸」や「ボロ布」や「こする」といった意味があるようです。

外国との交流が禁止(鎖国)されていた江戸時代に、唯一オランダとの交流が許されていました。
そのためオランダ語を学ぶ方も数多くいて、明治時代になって、日本にも黒板やチョークが普及するようになりました。

当時、チョークで黒板に書いた文字を消す時に、「ほつれた糸」を束ねたモップのようなものや、糸がほつれた「ボロ布」を使うことが多かったそうです。
そんなところから『黒板消し』のことを、オランダ語の言葉『ラーフル』を使って、そう呼ぶようになったのではと言われてます。 

オランダ語ラーフル(rafel)とは

こすること、撒糸(ホツシ)ニシタル、ほつれ糸、リント布

業界用語?

学校用品や文具を扱う業界の関係者は、この『ラーフル』という用語を知っています。

大手メーカー、日本理化学工業川崎市)のホームページの「ダストレスラーフル」をはじめ、製品カタログの商品名に「ラーフル」を使っている会社が何社もあるからです。

では、なぜ「ラーフル」を使ったのかというと、

「他社製品との差別化のためにラーフルと名付けた」のではないかと言われています。

西郷どん

鹿児島といえば、NHK大河ドラマで取り上げられた「西郷隆盛」が有名ですよね。

そして「西郷隆盛」は、『西郷どん』と呼ばれています。

この『西郷どん』ですが、標準語では『さいごうどん』と呼びますが、

鹿児島では…

せごどん

と呼びます。

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西郷どんだけじゃない(鹿児島市)